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FRP防水

塗膜防水・FRP防水

FRPと聞けば、一番身近な製品では浴槽を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。FRPは、防水材としても活用され、ウレタン防水と並び塗膜防水の代表的な防水材として普及しています。今回は、FRP防水の特徴や施工方法などをご紹介します。

FRPとは

FRPとは、Fiber-Reinforced Plasticsの略で、繊維強化プラスチックの意味。ガラス繊維などの強化剤で補強されたプラスチックのことをいいます。FRPの歴史は、20世紀の始めのフェノール樹脂が始まりとされています。その後、1942年にアメリカで開発された常温・常圧で硬化する不飽和ポリエステル樹脂が、 現在のFRPです。第二次世界大戦中にアメリカがFRPで作った救命ボートで、太平洋上で遭難した兵士を救命したことがFRPの実用化の最初だといわれています。その後は、自動車や鉄道車両の内外装や住宅設備機器など、幅広く様々な分野に普及されました。FRPの特徴は軽量で強靭、耐水性・耐食性・成型性に優れ安価であることなどが挙げられます。

FRP防水の特徴

上記のようなFRPの優れた特性を防水分野に応用したものが FRP防水です。FRP防水は、下地となるコンクリートや金属・木部の表面にライニングすることで被膜を形成させる工法で、不飽和ポリエステル樹脂に硬化剤を混合し、ガラス樹脂などの補強材と一体化することによって防水層を形成します。そのため、継ぎ目のないシームレスな防水層になり、優れた防水性能を発揮します。また、樹脂の硬化速度が速く、 施工後1〜2時間程度で塗膜が形成されるため、工期が短縮されることも特徴のひとつです。
FRP防水は、耐水性・耐薬品性に優れることから、プール・水槽・薬品槽・下水道施設などで広く使用されるとともに、強度に優れ重歩行に適しているため、近年は住宅のベランダやマンションのバルコニー、屋上駐車場などでも多く採用されています。標準耐用年数は10年〜15年です。

※ライニングとは、物体の表面に耐食・耐酸・耐摩耗などを目的に、比較的厚く覆う表面処理のこと。コーティングとの違いは、覆っている物質の厚みによる区別だけでなく、何かを塗り重ねることをコーティング、シートなどを貼り付けた層をライニングと区別されることもある。

FRP防水の施工方法

①下地の清掃・調整

下地に付着した土や埃などを除去し、下地調整(表面処理・目地処理・角処理・クラック処理・不陸調 整など)をする。下地は十分に乾燥している必要があるため、水分計を使って下地の乾燥状態を確認する(水分は9%以下)。

②プライマー塗布

プライマーを均一に塗布する。塗布量は 300g/m²。

③ライニング

防水樹脂の下塗り→ガラスマットの敷設→防水樹脂をガラスマットの上から含侵させる→すぐにローラーなどで脱泡させる(1プライ仕様の場合はこれで防水層の完成となるが、2 プライ仕様の場合はもう1層ガラスマットを敷設して同じ工程を繰り返す)

④中塗り

着色した防水樹脂を使用すると、ガラス繊維の毛羽立ちが確認しやすい。

⑤サンディング

中塗りの乾燥後、表面の凹凸やガラス繊維の毛羽立ちをディスクサンダーやサンドペーパーなどで平滑処理する。

⑥トップコートの塗布

トップコートを塗布して完成。FRP防水のトップコー トは、ポリエステル系とアクリルウレタン系があり、アクリルウレタン系を使用する場合、専用プライマーを使用することで、サンディング作業は省略することができる。

※1プライ仕様とは、1回のライニングによって防水層を形成する工法。一般家庭のベランダなどに採用される。2プライ仕様とは、ライニングを2回することによって防水層を形成する工法で、比較的大掛かりなビルの屋上やマンションのバルコニーなどに採用される。

FRP防水のメリット

FRP防水は以下のようなメリットがあります。

・ガラス繊維で補強されている強靭な塗膜のため、重歩行や車両の通行も可能。
・継ぎ目がないため、防水性に優れている。
・樹脂の硬化が速いため、工期が短縮される。
・複雑な形状の施工に適している。
・自由に着色可能。

FRP防水のデメリット

FRP防水にもやはり以下のようなデメリットがあることを理解しておきましょう。

・柔軟性に欠けるため、地震などの際はひび割れする可能性がある。
・紫外線に弱いため、トップコートが必要(トップコートの塗り替えは5〜6年に1度程度)。
・硬化する際、化学物質を発生するため臭気が強い(環境対応型もある)。
・素材の分離が難しく、リサイクルができない。
・他の防水工法に比べコストが高い。

FRP 防水は、施工中の臭気が問題でしたが、近年は環境対応型FRP防水工法も登場しています。これはスチ レンモノマーを全く含まない樹脂を使用しているため、従来のFRPに比べ、スチレン臭が96%も少なくなりました。しかしまだ課題は残っています。ガラスマットを敷設する際のガラス繊維の飛散や主材(樹脂)と硬化剤の配合が季節や気温によって変化するため難しいということもあり、まだまだ完璧とはいえないようです。FRP防水は比較的新しい工法のため、今後も大きく進化していくことになるでしょう。