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塩ビシート密着工法

合成高分子シート防水・塩ビシート密着工法

合成高分子シート防水の中でも、日本で最初に採用され最も古い歴史を持つのが、塩ビシート防水です。塩ビシート防水の工法には、密着工法と機械式固定工法があります。ここでは、塩ビシートの特徴や密着工法の手順、メリットやデメリットなどをご紹介します。

塩ビシートの特徴

日本におけるシート防水の歴史は、1952(昭和 27)年、旧国鉄の車両屋根に採用されたことから始まります。1951(昭和 26)年、桜木町構内で車両火災が発生し、多数の死傷者を出す大惨事となったことから、車両屋根の防水材の見直しがされ、難燃性の塩ビ シートが採用されました。その後、加硫ゴムシートやエチレン酢酸ビニル樹脂系シートなどが開発されましたが、現在でも塩ビシートが高分子シート防水の主流になっています(シート防水の70%を占める)。

塩ビシートは、塩化ビニル樹脂を主原料とし可塑剤を添加したものをシート状にしたもので、耐候性・耐熱性・耐摩耗性・耐圧縮性に優れ、標準耐用年数は10年〜15年。また、着色性にも優れているため意匠性の高い防水層を形成できます。さらに、塩ビシートは自己消火性を持っているため、延焼しにくい特徴があります。

塩ビシート・密着工法の施工手順

塩ビシートの密着工法は、接着剤などで下地に直接塩ビシートを貼り付ける工法で、歩行を目的とした屋上の露出防水として実績のある防水工法です。密着工法の施工手順を以下にご紹介します。

①下地の清掃

下地の乾燥の確認後、砂や塵埃、レイタンスなどを 取り除く。

②下地の処理

下地との接着力強化のため、プライマーや樹脂モルタルなどを均一に塗布する。ALC下地の場合は、ALCパネルの接合部に絶縁テープを貼る。

③接着剤の塗布

接着剤を下地とシートの裏面に均一に塗布。塗布後 は適切なオープンタイムをとる。

④シートの貼り付け

シートの割付の後、シワや空気の入り込みに注意してシートを貼り付け、ローラーなどで十分に転圧する。

⑤シートの接合

シート相互の接合は、溶剤溶着または熱融着する(接合部は40mm以上とする)。

⑥立ち上がり部の施工

立ち上り部も同様に、下地とシートの裏面に接着剤 を均一に塗布し、オープンタイムをおいてからシートを貼り付け、ハンドローラーで十分に転圧する。 末端部は押さえ金物などで固定し、不定形シール材でシールする。

⑦接合末端部をシール

シール材で、全ての接合部をシールする。

塩ビシート防水・密着工法のメリット

塩ビシート防水・密着工法は、以下のようなメリットがあります。

・単層防水のため施工が速く低コスト。
・軽量なため施工がしやすく、建物への荷重負担が少ない。
・シートの接合部は、熱融着または溶剤溶着できるため水密性が高い。
・耐摩耗性に優れているため、保護層なしで軽歩行が可能。
・シートが着色されているため仕上げ塗料が不要。

塩ビシート防水・密着工法のデメリット

塩ビシート防水・密着工法には、以下のようなデメリットがあります。

・溶剤系接着剤を使用するため、火災や作業員の中毒などに注意が必要。
・可塑剤の揮発により、シートが硬化する。
・突起のない平滑な下地が要求される。
・複雑な箇所の施工が難しい。
・低温時には施工性が低下する。

塩ビシート防水のメンテナンスと改修方法

塩ビシート防水は耐候性に優れているため、長期的に美しい防水層を維持できますが、定期的な点検は必要です。以下のような項目に注意して点検を行い、適切なメンテナンスを施しましょう。

●防水層の膨れ

防水層の下に雨水や空気が入ると、膨れが発生します。膨れが小さく、部分的な場合は、部分補修が可能ですが、全体的に多くの箇所で膨れが発生している場合は改修工事が必要です。

●鳥害による穴開き

鳥害による穴開きは、数が少ない場合パッチ当てによる部分補修が可能です。

●シート接合部の剥がれ

接着剤の劣化により、シートの接合部が剥がれることがあります。部分的な剥がれの場合は熱融着が可能ですが、剥がれが多すぎる場合は、全体的に劣化が進んでいるため改修工事が必要です。

●防水層端部の不具合

防水層の端部は、雨仕舞が適切でない場合、直接雨水が当たるため劣化が早くなります。またシーリング の劣化部分から漏水に繋がるため、端部の不具合にはできるだけ早く補修が必要です。不具合や劣化の程 度が激しい場合は、改修工事が必要です。

塩ビシート防水の改修方法は、既存の防水層を全て撤去して新たに防水層をつくる方法と、既存の防水層 の上に防水層をつくる方法がありますが、接着剤の劣化が進み強度が低下している可能性があるため、全 撤去が望ましいでしょう。

塩ビシート防水・密着工法は、比較的工期も短くコストパフォーマンスに優れた防水工法ですが、課題とし てはゴムシートの接着工法と同じく、溶剤系接着剤を使用することです。また、複雑な形状の屋根や下地の デコボコの状態によっては不向きなため、他の選択肢をおすすめします。